●’04年忘れ俳句会選句結果
●特選句 ◎準特選句 〇入選句
01.熱燗を股座(またぐら)におく赤提灯 まさみ
翠花●、ゆき◎、たかと〇
03.色鉛筆で描きても燃え 紅葉山 翠花
まさみ、
04.うつりゆく病室の窓 枯木立
モリオ●、汀子、
05.幼子の耳ふくよかに秋盛り 汀子
ゆう、たかと〇
06.オルガンの聖なる響き秋深し 汀子
ゆう、たかと〇
07.柿をむく君が夫で嬉しい日 澪
ゆき、yeats、たかと〇
09.風花がドレミファソラシド舞っている 翠花
たかと〇
10.鴨の水尾逆さの富士を横切りぬ ゆう
たかと〇
11.
から揚げの海老の尻尾や紅葉宿 翠花
たかと●
12.枯れ蓮(はちす)印を結びて静かなり 翠花
まさみ、モリオ●、yeats、たかと〇
13.外苑の いちょう夜空に
つきささり らら
まさみ、たかと〇
14.割烹着 師走にだけ 使われて らら
モリオ、たかと〇
17.車捨て歩ゆむ目線に秋の草
い経て見えてくるもののあり たかと
ゆき、
22.極月のせはしき日なり長電話 たかと
汀子、Yeats
23.小春日の奈良の大路をさまよいて
あおによしなる古都をしのびし モリオ
まさみ、
26.
師の像を仰げば一機冬の空 まさみ
ゆき、翠花、汀子、たかと●
27.新郎の可愛さ憎さ娘嫁ぐ まさみ
モリオ、
28.瀋陽の 凍る空気と 人の華
yeats
たかと〇
30.添書に気持ちをこめて賀状書く ゆう
汀子、
31.添書の語るがごとき賀状かな ゆう
翠花、
34.茶の花の蕊に包みし日のぬくみ ゆう
ゆき、翠花、yeats、たかと●
35.つぎつぎと雲とりかえて雪の富士 ゆう
たかと〇
36.ディナーショウときめいて待つ年の暮れ 汀子
たかと●
38.トンネルを抜ければ秋の にしきなり モリオ
ゆう、
39.中ノ島紅葉ゆらめく舫(もやい)船 まさみ
いにしえ人の姿思ほゆ
モリオ、翠花、
40.にんげんも鳩も影もち小六月 たかと
ゆう●
42.陽だまりや電車一本見送りぬ まさみ
ゆう、yeats、たかと〇
44.深々と雪しんしんと花の上 澪
たかと〇
46.冨士のごと育て初孫秋の空 汀子
たかと〇
47.ふたりなら隠れますよと朧月 澪
まさみ、たかと〇
48.ブデイックのウインド飾り 春を待つ wako
たかと〇
50.冬鴉峠の明かり一つ三つ
まさみ
たかと〇
51.冬雀トントン屋根を繕ひぬ たかと
まさみ、汀子、翠花、
52.冬の陽にほんのり温むガラス窓 汀子
ゆう、
53.冬の陽は稜線赤く染め落ちぬ 汀子
モリオ、
54.冬初めケトルが鳴らす口笛も たかと
ゆう、汀子、
56.舞い落葉 影の私と たわむれて 翠花
まさみ、 モリオ、たかと〇
57.町にきて 日向ぼっこの 懐かしき
yeats
たかと〇
58.またひとつ涙を置いて丸くなる 澪
モリオ、たかと●
60.群鳥のねぐらはいずこ冬の空 汀子
ゆう、
61.妄想がひとりブランコ漕いでいる 澪
たかと〇
62.黙二人 恙なき日の 秋のくれ モリオ
翠花、yeats、たかと〇
64.餅つきの 板とんとんと 食の市 yeats
ゆき、たかと〇
67.夕暮れや もう急ぐこと吾れになく モリオ
まさみ●、ゆき◎、汀子●、Yeats●、たかと●
70.綿虫のほかは音無し門構 たかと
ゆき●、翠花、Yeats、汀子、
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●「今月のめだか」推薦句
●杜夫
風かおる
若きナ−スの束ね髪
面影の母や回忌の若葉光
作井川 鷺がいねむりしておりし
受診待つ 都忘れの 花一輪
行く秋や 寂しいですかと風がきく
雪やみて 露地美しき 蔵のまち
亡母(はは)あらばサンマの煙り 栗ご飯
●ゆき
渡し場の跡の棒杭行々子
階段の踏む音きしむ梅雨しめり
風呂吹きの味よく沁みて明日は旅
煮物の香二階にとどく去年今年
蝋梅や過ぎさりし事みなやさし
大寺の鐘の音とどき梅ま白
温め酒心地よき寝をさそいけり
●まさみ
百の花 千の競いて雪柳
夕立や小林一茶濡れてゆき
星月夜男が犬に吠えられている
ゆらゆらと三味のつれゆく風の盆
三年忌ひとりで修す蝉しぐれ
たそがれて梨に雨降る松戸かな
部下のミス謝りに行く残暑かな
海の色残る秋刀魚を焼きにけり
●汀子
母と娘のこんにゃく問答赤とんぼ
老い母の言葉の愛し曼珠沙華
初孫を身ごもりし報 雛の夜
微風には媚びず孤高の冬薔薇
雪原に丹頂の赤舞い下りぬ
製材の木の香が溢れ春の宵
携帯に待つ人の名あり春隣
千本の桜の雲や吉野山
●りょう
夜半の秋 厨閑けき友の庵
襟正し聞くや知覧の蝉時雨
蛍火の水辺は恋のふたりかな
先駆けて立つや祭りの大幟
麦茶抱き少年野球の母走る
婿 来ると友の知らせや春の風
●ゆう
マネキンのか細き腕に更衣
竹林は威風堂々葉を落とす
天川の水豊かなり若楓
着膨れを笑いあいして席ゆずる
デパートの華やぐところ雛の菓子
ばりばりと剥ぐカレンダー冴え返る
●yeart
湯船まで迫る青葉と海の青
五月雨や 我を迎える名古屋城
太閤の夢眠らせる 城躑躅
はつなつの海風冷やす湯の火照り
●ののこのこ
山中に 又三郎と曼珠沙華
童むべの裾にまつはる紅葉かな
●澪
残業の母を待つ日の影法師
銀杏の割れて奏でるフライパン
ちから尽き柿の美落つる音響く
指きりの練習ばかりする小指
●つづ
天地(あめつち)の眩しや棚田植え揃い
梅雨明けたり 今日よりニューの白い靴
白鷺や 早苗の畦に憩いおり
紫陽花や しなりて一葉かたつむり
アスファルト揺れだす 夏の陽炎に
●らぎ
かりん湯の湯気の向こうに 夫(つま)の顔
●翠花
結いあげし帯ポンと打ち初鏡
春近し 障子に穴の空いており
目鼻なきどんぐり並べ 遊んでる
藤天神 魚くわえし鵜が走る
隠し湯の軒の燕や 雨あがる
万緑の山にシュプールイワツバメ
イワツバメ 駆けて戻らず 山の朝
●たかと
豆御飯 使いならせし塗りの箸
はくれんの空 ちちははのいます空
もとの名は国有鉄道 花カンナ
振れば鳴る春やサクマのドロップス
声下りて来る早春の観覧車
フレアーの女医のスカート春近き
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